支援計画の検討
現在、学校教育では
様々な個性のある子どもたちをお預かりするにあたり
支援計画というものを作っている学校も増えてきているようです。
最近、その支援計画を一緒に検討する機会がありました。
申し送りや前任者のつくったものを、うまく引用していらっしゃるのですが、言葉はきれいだし、もっともだと思われるものなのですが、
何か、書類を一枚作成しなければならないからまとめました、って印象を受けて、、、
そう、先生方が子どもたちを見ているのに、先生方の思考や想いがほとんど含まれていないことが気になりました。
そこでのレジリエンスコーチの関わりを一部ご紹介します。
まず
★目標に使っていた言葉の意味を聞いていきました。
ほとんどの先生は、なんの疑問もなく、言葉を使っていらっしゃいますが、その言葉について、先生はどういう捉え方をしているのか、具体的にどんなイメージをもっているのか、、、先生方がことばを通して感じていることを聞き取りました。
はじめは、「前の先生がこんなふうに書いてあったんで」というフレーズもありましたが、聞いていくと、その先生なりのイメージや想いが出てくるんです。そして、子どもたちの出来ていることや気になるところも色々でてきました。ある先生からは「色々イメージが湧いてきました。なんかもっと色々書けそうな気がします。」という言葉がありました。
そこで私が感じ、お伝えしたことは
「限られた時間の中で、前例にならって計画をつくることはやむを得ないこともある。でも、同じ言葉を使っても、先生の中でその意味をきちんとかみ砕いてイメージできていたら、そこに先生の想いが入ってくる。もっともらしい言葉とつなぎ合わせただけの支援計画は、書類の一つとなり埋もれてしまうし、先生たちもやることが増えたーって負担を感じるけど、先生の想いがこもった計画は、活きた支援計画になる。」ということです。
目標が明確に、イメージできたら、具体的方策も出やすくなりました。
★具体的方策についての検討
「ありきたりのことしか書けない。ほとんど、なにもやってないんですけどね」という先生がいました。そこで私がお聞きしたのは、
「きっと先生は普段やっていると思う。意識していないだけで、彼に関わる時にちょっとしたことでも配慮したり、気を付けていることってあるはず。毎日のことで無意識でやっているだけ。先生はどんなところに気を付けたり、工夫したりされていますか?」
すると、その先生は次々と自分が彼に対して、配慮している点をあげてくれました。
「こうやって聞かれて、考えると、どんどん出てきますね。こういうことをまとめて、具体的支援にあげていけばいいんですね。」
その先生は彼のコミュニケーションの特徴や、情緒面の特徴をうまくとらえていらっしゃいました。
すごいな・・・先生の目って。素直にそう思いました。
一つの支援計画を作っていくうえで
こうして先生方の想いを聞いていくにつれて
本当にその支援計画に命が吹き込まれたように思いました。
対象となる子の成長が楽しみです、といった声もありました。
私も、本当に楽しみになりました。
子どもたちは色んなサポートを受けて成長していきます。学校以外の専門機関での関わりも大切ですがが、学校だからこそできる教育の機会がここにある、と思いました。
子どもたちはみんな社会の一員。
そして、子どもたちは未来の担い手。
どの子をみても大切な存在だと、今日は特に思いました。
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