気づきが成長につながる
昨年、岡崎市の某中学生に講演会でお話しをさせていただきました。
この学校では今年度「子どもたちのストレスへの対処」を主テーマに、養護教諭さんを中心に働きかけ、活動されていました。学校全体でこのように取り組まれている実践は大変すばらしく、感動いたしました。
その一部に、私からの講演の機会をいただいたものです。
講演直後に書く感想の中で、ある一人の生徒の感想が印象的だったと、担当の先生が大変喜んでいらしたと報告をいただきました。
その子は心理的要因から、車椅子にて学校生活を送っていたとのこと。
以下、了解をいただきましたので、感想を紹介させていただきます。
毛利先生の話を聞く前は、正直自分には弱みだとか短所しかないと思い込んでいました。ストレスの対処法がわからず、溜め込んだ結果車椅子での生活となってしまいました。まだ歩けず、私はずっと歩けないのかと思っていましたが、話しを聞いて、自分の考えですべて閉じ込めてしまっていると、やっと気づくことができました。まだ、考えに変化はありませんが、これから少しずつ、自分の考え方を変えて、ストレスさえも自分の強みにして成長できたらと思いました。そして、もっと「自分」を見つめなおそうと思います。ありがとうございました。
感想は以上です。
この講演の後も、「あるあるレンジャーカード」などを通して、自己肯定感や自己受容について取り組まれたそうです。
そして、この子は2学期末から自発的に歩くようになり、今では全く問題ありません、と先日感想と共に送られてきた、養護教諭さんのお手紙に書かれていました。
自らの気づきと周りの大人のサポートが彼女に変化を与えたのでしょう。
本当に素晴らしく、私自身もうれしくて、感動しました。
子どもたちってたくさん悩んで、たくさんつまづいている。
その悩みやつまづきが、「自分って・・・・なんだ。」っていう自己イメージとなっていくことも少なくはありません。
ここの強烈なスパイラルに入ると、なかなか大人の正論も入っていきません。
大切なのは、自分で何か気づくこと。コトバではうまく言えなくても、「何か」のきっかけが次への視点に目を向けていけるのでしょうね。
まだまだ、すてきな感想や私の学びとなる感想もたくさんいただきました。
改めてご紹介させていただきたいと思っております。
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